こういうの見てると、すぐにカチンときてしまう私は。


後先考えずに走り出して、女の人の前までやってきて。
庇うように手を広げる。




「嫌がってるのに……っ、無理矢理ってよくないと思います!!」



強気でそう言ったのはいいけど。


それも一瞬の勇気。


すぐに怖くなって、足がガクガクと震えてる。


そんな私を見て、マヌケ顔を晒すナンパ男二人組は。


あはは!と太陽に向かって、下品な声で笑うけど。



すぐに顔つきが変わって、私を怖い顔で睨んできた。



思わず怯んで、一歩後ろに下がってしまう。



「誰、あんた?その子の友達??」


「俺らの邪魔しないでくれるかな……」


「邪魔してるのはそっちじゃん!!
 この人が怖がってるの見て分かんないんですか!?
 楽しみたいなら二人で楽しんできてよ!」