情けない声を出しながら、聞いてみた。


こんなかっこいい人の彼女だって、胸張って言えたらいいのに。


それでも自信がないから、いちいち確認してしまう。


めんどくさい女って思われてないかな……?



そう思われたとしても、自信がなくたって。



「周りにどう見られたって、天沢ちゃんは俺の彼女でしょ?」


ミア先輩が得意げにそう答えるから、嬉しくて胸の奥が静かにトクトク鳴り始めたの。


なにを心配してるんだろう、私。


たとえ周りから、友達だとか、ただの後輩だとか思われてたとしても。

私とミア先輩が恋人だってことに、変わりはないんだよね。



「へへ、ミア先輩ありがとう。
 今のでちょっとだけ自信がついたよ」


「そう?ならいいけど。
 それより天沢ちゃん、どんな水着着るつもりなの」


「え?えっと……」




すぐ真横にあったマネキンが着ている、淡い水色のバンドゥビキニは、胸の部分がフリルになっていて、とっても可愛かった。


可愛かったから、似合うとか似合わないとか考えもしないで。


「これにする!」と、勢いでマネキンの腕に手を絡めた。



すると。