私は呆然とした。 握りしめていた手に、力が入らない。 目に映る色がさぁっとなくなっていく。 4番、5番、6番、8番、9番。 7番の私がとばされたのだ。 前のスタメンと比べて変わったのは私だけ。 あとは何も変わらなかった。 毎日、家に帰ったら公園で練習していたのに。 人1倍頑張って、スタメンにずっといるつもりだったのに。 悔しい。