「ほら、もう暗くなるからおうち帰るよ」 「うん、お母さん待ってー!」 ほのぼのした雰囲気の親子が公園から出ていく。 私達はその公園のベンチに腰を下ろした。 「…で、何があったの?ゆず。」 口を開いたのは、まりんだった。 「あのね、笑わないで聞いてね…?」 ぐっと拳を握りしめてゆっくりとしゃべり始めた。 どんな人かバレたくなかったから、名前は出さなかった。