浩太さんの胸に
飛び込んだあの日から
1ヶ月が過ぎた

私は浩太さんとの
関係を守ろうと
必死になっていた

あれから正ちゃんから
連絡はない

もちろん馨さんからも

浩太さんからは
相変わらず毎日メールが届いていた

時間が合う限り
ご飯を食べに行ったり
ドライブに行ったりした

浩太さんは私の為に
面白い話をたくさん
してくれた

浩太さんに引き込まれる自分にようやく気付く

街の中を手を繋いで
歩いたり、映画を見たり

本当に楽しかった

こんな恋愛をしたのは
いつ以来だろう

人に隠れて会うなんて
事はしなくてもいい

堂々としていられる

浩太さんの隣が
居心地いい場所に
なっていった