私が彼の名を呼ぶと一度私から視線を外した三人の視線が再び私に戻った。 それはあまりにも小さくて聞き逃してもおかしくなかったのに。 喜助の背後から男が顔を出すと寝起きなのか着物は乱れていて、いつも高い位置で一つに結っている髪は降ろされている。 刀を向けられている私を視界に入れると目を大きく見開き私を背に庇った。 「喜助兄さん!こいつは俺の知り合いだ!!」 その後、事情を説明すると喜助等は私に頭を下げて謝ってくれた。