「チッ、降って来やがったか。お前ら、中に入る…って、柚子?!あいつどこ行った?!」 空を見上げて舌打ちをし、再び周囲を見渡すと既に柚子の姿はなかった。 「あ?柚子って誰だよ土方さん」 そして昨年と同じ現象がまた起こった。 「おい、なんの冗談だよ。今の今までずっと一緒にいただろう!!森永 柚子、俺にスイカの種を飛ばして……」 その後、土方がいくら説明しても柚子を覚えている者は誰一人いなかった。