「設楽〜?」 その時、玄関から風が入ると共に雅さんの声が聞こえた。 「…羽柴先輩。お疲れ様で〜す」 私の上に覆いかぶさった状態でこたえる千疾さん。 「“お疲れ様で〜す”じゃないだろ。退きなさい」 そう言って雅さんは千疾さんを退かす。