空にいる君へ

トキノナガレ

それはいつもどことなく流れていく。

すぐに過ぎてしまう。



その中で、わたしはいったい何を残せ

ると言うのだろうか。

あの時のわたしは、失う者を見放すこ

としかできなかった…。




あれは高校2年生。進級したての頃。

幼なじみのまひる。

そしてわたしたち。

双子のなえとさえ。



わたしとさえとまひるが同じクラスに

ならなければあんな事にはならなかっ

たのだろう。