「ここに1匹の猫がいると仮定しよう」 先輩が花壇に腰掛けてこちらを向く。 「その猫はここにいる、つまり、ここに存在しているね?」 「存在していることを証明するのではないんですか?」 私の言葉に先輩はにやりと笑った。