「ゆーぅーちゃーん!!!」

私のあだ名を大声で叫んで教室に入って来たのは何を隠そう、

私の唯一の友達 高坂みのり。

「おはよう。みのり?苦しい」

力を入れてギュッと抱きしめられてるので、幾ら何でも苦しい。

「あっ、ごめんね。でもさ、ゆうちゃんこの頃すぐ帰っちゃうし寂しいんだもん」

ぐっ、なんだか悪いことをしてしまった気分だ。

みのりとは、中学の頃からの付き合い。

「今日はあそべる?」

キラキラとした目で見てくるみのりを尻目に、さっと答える。