教室に戻って福島先輩にメールを打とうと思って携帯を取り出したら…


福島先輩からメールがきていた。


『悪い、今日は一緒に帰れない。
先に帰って。気を付けてな』



なんだ。
一緒に帰れないのか…


いつかちゃんと時間とってほしいな。



『わかりました。
今度2人で話したい事があるので時間とってください』



出来れば福島先輩の誕生日前には別れたい…


好きでもない人に誕生日を祝われたっていい気がしないよね。


「はぅー」


なんだか疲れた。



返信はすぐにこないと分かっていたのでパタンと携帯を閉じてカバンの中に閉まった。


そして2時間目が始まった。




先生が黒板の前で熱く語っている中、
あたしの携帯は2時間目の最中は一切鳴ることはなかった。