「あ!来た来た!美怜こっちー!」



バスの前まで行くと、三井くんがブンブンと両手を振って待っていてくれた。

健人くんや、同じグループになった男子二人も一緒に。


小走りで近付くと、



「走り方までかわいい…」


「反則だろ…」



グループの男子…確か、池田くんと西野くん……(だったような気がする)が手で顔を多いながら呟いた。





この二人に女子だって気付かれないように3日間過ごすのか…





かなりの至難の業。

私は「よし!」と言って気合を入れ直し、バスに乗った。