「なんでそういうこと、俺に言わねぇの?」


「うっ……」



いい気はしないだろう。
自分が絡んでることなのに、ほかの人に言われるのは。

でも、学くんの気持ちも見えないのに言うことなんてできない。



「お前、昔から霧島のこと頼ってるよな」


「そりゃ唯一の理解者だから」


「……んで、霧島なんだよ」



学くんがあたしの体をベッドに押し倒す。
そして、あたしの上にまたがる学くん。



「学くん……?」


「お前は高校の頃からずっと霧島のこと頼ってた。俺に少しくらい分けてくれてもいいのに本当に悔しかった」



ポンッとあたしの体に頭を乗せる。



「……学くん」



前にも言ってたよね。
燿くんはそこまで、学くんを苦しめる存在だった?



「俺には気づけねぇこともあいつは気づくんだよな」


「それは、燿くんとはあたしが高校入学してからずっと一緒だから」


「ムカつく」