気を遣わせてるかもしれない。 僕が話すの上手くないから。 僕の家にきたまゆ。 もっと部屋を綺麗にしとけばよかった。 と後悔している。 「ねぇ、 これ見たら、終電なくなっちゃうね」 コートを脱ぎながらまゆはそう言った。 ね?と首を傾げて 僕の顔を覗く。 無意識なのか故意なのかわからないけれど、 この人は男を弄ぶのが上手いと思った。 「・・・帰らなきゃいいじゃないですか」 「そんなのダメだよ。 だって、仲良くなったばっかりだもん」 「・・・」 「それに、敬語禁止!」