「正直、中村さんからのアピールに辟易してて。話を戻すよ」
そのあと、課長と主任が話してくれた計画は単純なものだった。中村さんが営業部にとって戦力外である事を部長に認識してもらい、他の部署に移動させる。その為に私にも協力して欲しいって。
でもそれって‥‥‥。
「あのっ、それはダメです。私、イヤです」
ジョッキをドンッと置いた私は勢い込んで大きな声を出した。
「課長や主任にとって中村さんが女性として好感が持てない人な事は理解しました。でも、それを仕事しない事と一緒くたにして考えて、移動させようとか、ダメです」
「西春さん?」
「確かに中村さんは仕事熱心じゃないです。でも電話対応は上手ですし、明るくて社交的で可愛くて、良いところだっていっぱいあって。
それに、それに、個人的な気持ちを少しでも入れて移動させちゃうなんて、課長や主任が後悔します。後悔しちゃいます。だから、絶対ダメですっ!」
いきなりまくし立てた私に、菊里課長も旭野主任もポカンとした顔で固まったままなのを見て、ハッと冷静になった。
そのあと、課長と主任が話してくれた計画は単純なものだった。中村さんが営業部にとって戦力外である事を部長に認識してもらい、他の部署に移動させる。その為に私にも協力して欲しいって。
でもそれって‥‥‥。
「あのっ、それはダメです。私、イヤです」
ジョッキをドンッと置いた私は勢い込んで大きな声を出した。
「課長や主任にとって中村さんが女性として好感が持てない人な事は理解しました。でも、それを仕事しない事と一緒くたにして考えて、移動させようとか、ダメです」
「西春さん?」
「確かに中村さんは仕事熱心じゃないです。でも電話対応は上手ですし、明るくて社交的で可愛くて、良いところだっていっぱいあって。
それに、それに、個人的な気持ちを少しでも入れて移動させちゃうなんて、課長や主任が後悔します。後悔しちゃいます。だから、絶対ダメですっ!」
いきなりまくし立てた私に、菊里課長も旭野主任もポカンとした顔で固まったままなのを見て、ハッと冷静になった。

