「はい。じゃあ、コーヒー淹れてきますね」

瀬戸君と緑ちゃんの登場で封を切ったまま食べられなかった、カピカピに乾いたコンビニのサンドイッチをそっと片付けながら頷くと、緑ちゃんにお願いしてみる。

「ありがと。あのさ、食べながら仕事してもいい？あんまり進んでなくて‥‥」

せっかく買ってきてくれた緑ちゃんにも美味しそうなサンドイッチにも申し訳ないけど、今日はじっくり味わって食べるのは難しい。

「勿論っ！そのつもりで買ってきたんですよ。だから、一緒にチャッチャとやっちゃいましょ」

「うん！」

こんな気遣い、ホントは先輩の私がしないといけないのに。

こんなダメな私を先輩と慕ってくれる緑ちゃんをせめてガッカリさせないように、と私は気合を入れ直してPCに向かった。




その後、緑ちゃんのおかげか美味しいサンドイッチのおかげか、１時間程残業したものの無事に中村さんに頼まれた仕事を終える事が出来た。

「はぁー、やっと終了！」