言えないよ。


いつ帰れることやら。
はぁっと小さくため息を吐くと

「ごめんな。大丈夫?」

ひとりの男の人が話しかけてきた。

きれいな目。その人の目はきれいな茶色だった。

「大丈夫」

それだけ答える。

「最初に手降ってたの俺らだったのにね」

最初??あ。始めに手を降ってたの
この人だったんだ。

「そうだね」

「人見知り?」

「そうね。何を話せばいいのか
わからなくなる」