「そんなの知らないよ!」 (なんで絡まれたのかは、こっちが聞きたい!) 「もう!颯太、帰ろ?」 ブランコから立ち上がって、帰ろうとした、のに… 「友希。」 「え!?」 一瞬、何が起きたのか、分からなかった。 理由は、いきなり視界が暗くなったから。 でも、すぐにわかった。 なぜなら、私の耳のすぐ近くで颯太の、吐息が聞こえてきたからだ。