あの文化祭から一週間後。
学校の行事も特になく、皆落ち着いている。
…のだけど。
それは一部に過ぎなくて。
「南先輩!これ、クッキー焼きました!」
「南くん今日もかっこいい!」
「ちょっと押さないでよ!」
「いつまで話してるの!?早く交代しなさいよ!」
教室の後ろ扉には学年関係なく女子の塊。
その原因は今女子に囲まれている奴。
「皆ありがとうー!」
「「ぎゃぁぁぁっ!!!」」
悲鳴に近い叫び声に思わず耳を塞ぐ。
うるさっ!今床揺れたよ!?
窓際でその様子を見ている私、日高凜月。
相変わらず女子に人気の佐野南。
これでも私達、付き合ってます。