* 「……うぅー、暑いなぁ……」 クーラーを切った室内は9月も終わりに差し掛かるのに、まだほんのり暑い。 パタパタと手で扇いで生じた生温い風が頬を掠めて流れていく。 どうしてここにいるのかと言えば。 日直で職員室へ日誌を届けに行った紗耶を待っているから。 今日は久々に放課後、遊びに行こうと話していた。 「……斎川君……」 隣の席にふと視線を向ける。 そこにあるのは斎川君の席で。 今日はあれから結局話さなかった。 だからちょっぴり斎川君とは気まずくて。