事情聴取が終わってから急いで斎川君が運ばれたという病院までやってきた。 もうすぐ面会時間は終了。 とりあえず母には短い電話を入れて。 紗耶には……明日またゆっくり話すとして。 斎川君も父親も命に別状は無いらしい。 もう少し遅かったら話は別だった……と医師からは言われたけど……。 とにかくあとは目を覚ますのを待つことだけ。 「……斎川君……」 「……ん、」 「さっ……斎川君!」