「え、ケーキ嫌い?」
「いや、超驚いて、なんで誕生日知っ……免許証か」
そう、この前私は「安藤が年上だなんて聞いてない!」と言って免許証を見せて貰った。そこで生年月日を目にして驚いたのはこっちだ。すぐそこに安藤の誕生日が迫っていた。
兄に言われなかったらたぶん何事も無いように安藤は過ごしたんだろう。実際今まで何も言われなかったし。
「誕生日祝って貰ったの、初めてだ」
流石に蝋燭は刺さっていない。ぼんやりとケーキを眺めて安藤はしんみり言った。
「大袈裟でしょ、安藤なら友達にシャンパンタワーとかやってもらってそう」
「どんな友達だよ」



