最初は自分もアルバムを懐かしがっていた兄だが、飽きて漫画を読み始めていた。
差し出した写真を見て、ああ、と声を出す。
「そうそう、よく分かったな。珍しく安藤が笑ってるなーと思って撮っといたんだ」
制服の上にエプロンを掛けた安藤が、実習生の女性にパックを渡している。ただの販売の一場面。
「……美人だね」
「でも実習期間終了間際に、受け持ってたクラスの副担任とデキてたとか噂流れてた。女子のウケはあんまり良くなかった気がする」
「ふーん」
安藤の長く付き合った彼女は、そうして安藤を振ったらしい。これ、あげたら喜ぶかな。



