ほんもの。


個人写真の中ではずば抜けて安藤は綺麗な顔をしていた。高校生でこれって、きっとモテたんだろう。

彼女とか、と考えて思い出した。

「あった。これ文化祭の写真。実行委員だったから、余った写真全部押し付けられたんだ」

「すごいある」

みんなあんまり持ってかねえんだよ、と言いながらぽんとそれをこちらに投げる。全ての学年の生徒が収まるそれを一枚ずつ確認していった。

アルバムを見るからに、安藤はあまりこういうのに写りたがらなさそう。写ってたら良いな、くらいに見ていく。

「これ」

「んー?」

「この人、もしかして実習生のひと?」