ずっと、というのも昨日の夜からなのだけど。

アルバムを抱えるその隣に移動して、ベッドを背にして並んだ。

「ほんものって、こーんなに、こんくらい、もっとちっちゃいんだと思うの」

親指と人さし指でその大きさを示す。もう潰れて見えないくらい。

「どうして?」

「でも、こーんなにちっちゃくても、見える人には見える。他と色が違ってたのかもしれないし、光ってたのかもしれないし、たまたま目に入っただけかもしれないけど」

「うん」

「だから、きっと見つかると思う。安藤も探してる、ほんものも」