帰るのに電車で良いと思っていたけれど、安藤が車に乗せてくれるというのでお言葉に甘えた。
いつかも乗ったような……。お見合いした日だ。
「車、違う?」
「何が」
「お見合いした日、乗せてくれた車と違う気がする」
私もいちおう免許は持っているけれど、取得してから一度も乗っていないペーパードライバー。家に車はあるけれど、擦ったら怖いので乗れない。
「あれは家の車。これは俺の」
「普段使わないの?」
「ここら辺に住んでると、電車の方が使い勝手が良いからな」
それは私も同意見。だから高級な証明書となっていく。



