私はそちらに注目する。
「ちなみにどこで……?」
「……合コン」
「ですよね……」
再び沈黙。
「世間って狭いですね」
「あーそれは俺も思った」
「もしかして矢敷さんも灰澤さんと同期以外に何か接点あるんですか?」
タッパーを閉めて尋ねる。矢敷さんは少し遠い目をした。
「ある、けど。言いたくない」
「どうしてですか? 言えない趣味とかですか?」
「月白うるさい。俺の話はもういいから」
気になる、けれど先輩の話も聞きたい。
注目が矢敷さんに移って安堵していた先輩の方を見ると、目を丸くしていた。
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