簡単に脚を開かれた。私は、と考える。

私は、弱いところ全部を安藤に開かれている。

上に着ているものをポイッと捨てられて、鎖骨の窪みから下へ唇がおりた。そこを暴かれたら、終わりだ。

「きてって、どこ?」

その手を掴んで、聞いてみる。安藤がこちらを見た。食むように唇を吸われる。

「俺のとこ」

苦笑い、した。
というより、嘲笑うような。
なんか、悲しいみたいな。

あんたはたぶん、来たくないんだろうけど。

そんな思考回路が見て取れた。

ずるりと半パンを脱がされて、下着の上からそこに口付ける。