お昼は外に食べに行こう、と珍しい安藤の提案により、私たちは一つ隣の駅まで行くことにした。

「月白、ここ」

「あ、うん」

安藤が知っている場所らしい。
駅の近くのカフェに入る。すぐに店員さんが来て、席に通された。

「よく来るの?」

正面に座った安藤に尋ねる。

「いらっしゃい」

先程とは違う店員さんの声に、顔を上げた。

「こんにちは」

「……こ、こんにちは」

驚いた、いや本当に驚いた。
目をパチクリさせてしまった。

「ごゆっくりどうぞ」

教育実習生、もとい、高梨さん。