俺の人生は10年前に変わった
一人の女と三人の男たちとの出会いによって



俺は親には愛されなかった


小学生の時に離婚したが、親権は放棄
名目は母親が、とはなったけど
家と金だけを与えられ、一人で暮らしていた

それでも、小学校のときは学校にに行けば友達もいたしまだ良かった
でも、中学の時には家に帰ってもひとり
友達も離れて行った
親権を両親から放棄された俺が自棄になるのは必然だったのではないだろうか

そんな時、珍しく学校に足が向いたものの
友達もいない、授業にはついていけない俺は授業には出なくて
それでも家にも帰る気がなくて体育館裏でタバコを吸っていた


そこで出会ったのが、川口麗



一年生の初々しい可愛さに、柔道着を来た川口に一瞬でもっていかれた
好きだとかわからなかった
ただ、執着

薬物に手を出していた俺は壊れてた
犯してでも、川口を自分のモノにしたくて


助けに入って川口を引き離す男に苛立ち怒りを露にした
普通ではない雰囲気を感じてはいたが、俺には川口麗しか見えてなかったから


投げられて
痛みがあることに泣けた
怒ってくれたことに震えた


正木組組長 正木京太郎


川口麗


この二人との出会いで俺の人生は捨てたもんじゃない



組長に連れられた先は見たことないデカイ屋敷





「風呂入ってこい」


たった一言、そう言って
俺は暖かい風呂に入って


また、泣いた