今日は麗ちゃんと女子会
帰りに麗ちゃんに、行きつけの飲み屋に行きませんか?と戸惑いながら聞かれた
店主のおじさんに紹介したいと言ってくれて

あまり、和也はこういう雰囲気の所には連れてってくれないけれど
お洒落なレストランよりも、本当はこっちの方が好き


「親父さん、美女二人にお酌してもらっていい?」

「おー、俺の大事な子達だから手は出すなよ」

「俺も~」



そう言ってこっちに移動してきた光輝くんもグラスを差し出してきた


「びっくりしました
皆さん知り合いだったんですね」

「七瀬、二人のこといつから気付いてたの?」

「いつだろ?まだ付き合ってなかったよ
麗ちゃんが社長って言ったから気付いただけ
麗ちゃんが尊くんのところに就職決まったのは知ってたから」

「あ、それで……七瀬さん、背中押してくれたんですね」



麗ちゃんが嬉しそうに笑った
彼氏の妹
それ以前に私にとって可愛くて大好きな友達
この先、和也と別れる事があったとしても麗ちゃんとの付き合いは続くと思う



「それにしても!尊くん、見る目あるわ~麗ちゃんも!」



あの時もそう思った
尊くんが選んだ人が麗ちゃんで良かった
麗ちゃんが選んだ人が尊くんで良かった



尊くんは、出会った時も今も女性の影が殆どない

長く付き合っていた人はいてたみたいだけど、いつの間にか別れていた

私は会ったことがなかった
光輝くんも和也もあまり彼女のことを良く思ってなくて私には会わせたくなかったと後で聞かされた