最低、佐くんがいなかったら殴ってた! こみ上げる怒りを抑えながら、私はまた笑顔を作った。 「だからそれは、佐くんと周くんで食べてもらえるかな? せっかく2人で帰って来てやっと落ち着いたんだし!私も今日は早く帰るから」 これが精一杯。 これ以上佐くんを傷つけたくもなかった。 「ほんと日和ちゃんは昔から優しいね」 佐くんが私の頭を撫でてくれる。 …どうしようめちゃくちゃ不謹慎だけど嬉しい。 鼻血出そう。