隼「ん・・・」

目を覚ますと、見慣れた景色。

いつもの俺の部屋。

そして、俺のそばで寝ているのは

龍友くん。

龍友「あ、隼。起きたか?」

隼「龍友くん・・・。なんでここに?」

龍友「お前、昨日倒れたやん!覚えてないんかいな」

朝っぱらから、おなかを抱えて爆笑している龍友くん。

・・・あ!詩と結愛!

隼「ごめん!今起きる!」

龍友「お、おう」

服も着替えずにリビングに行くと・・・。

玲於「あ、起きたの?」

涼太「昨日、倒れたんだって?」

裕太「大丈夫だったん?無理せんでいいのに」

玲於、涼太君、裕太君が。

龍友「ごめんな、朝一で呼んでもうて」

涼太「全然!結愛ちゃん、見たかったし」

隼「マジで・・・ありがとうっ!」

そして、詩に近づいた。

詩「だぁ?」

笑ながら俺を見つめる

詩を見た瞬間、涙が込み上げてきた。

隼「ごめん・・・。詩、ごめんなっ!」

詩をギュッと抱きしめた。

この小さな手のぬくもりは

俺が温めていかなきゃいけないんだ。

俺が、母親になるって誓ったから。