看護婦さんが、俺のもとへ

早足で駆け寄ってきた。

看護婦「小森隼さんでよろしいですか?」

乱れた呼吸を整えながら

俺を見る看護婦さんの顔は

隼「はい」

看護婦「小森久美子さんが、どうしても会いたいというので」

隼「会ってもいいですか?」

看護婦「もちろんです。こちらへ」

引きつっていた。

辺りが静かすぎて、自分の心臓の鼓動が

やけにうるさく感じる。

治療室に入ると

お母さんと

2人の赤ちゃんが眠っていた。