夢見がちな私は小さい頃に見た結婚式に憧れ


むしろ結婚式をしている人たちにも憧れを向けてしまった。


それがこれである。

…3年間だけ、普通の会社に就職し、そのあとは会社の新年会で
つかった結婚式場兼用されているホテルのオーナーに
頼み込み、そのあとにホテルの従業員として下積みしたあと


やっとなれた憧れの職業。
先ほど質問を投げかけてくれた花森 蕾(ツボミ)さんは
先輩プランナーさんであるが、ホテルでよく話してくれていたためか
最初に声をかけてくれた。
セミロングの綺麗なまっすぐとした髪の毛。
凛としたメイクは華やかすぎず、とてもしっかりした女性の印象を受ける。


対して剛先輩は…
さっぱりとした今の旬のツーブロック、さっぱりした感じのベリーショート。
アップバングスタイル…
顔も、仕事ぶりも評判の2人の後輩だと思うと少しだけ気が引ける。




「っても今回飲み会の場所って、よく結婚式の2次会で
使われる処よね。」
そういえば、といいつつシャンパンが入っているグラスに口をつけ
話題を振ってきたのは蕾先輩だ。
「オレもそれは思った。しかも都内じゃ有名だし、よく金曜に予約もとれてたなって感心する…
が今回本店のアイツが予約したって聞いたぜ?」
「…ああ、あの人ね」
「そう、あの人さ」
2人はその予約している人の名前は分かるようだ。


…私が勤務するのは東京から電車で40分くらいにつく、横浜という地で
働いている。ここらへんもウェディング会場が沢山あるが
東京ともなると横浜よりも2倍、いやそれ以上もの会場数がある…
そんなところで働くプランナーは4人いると聞いているが誰だろう。