『最後の文化祭に、山田呼んだの、俺なのね。』

「……」

『実はさ、知ってた。お前の気持ち。』

「……」

『でも、幼馴染って言葉が居心地良すぎて、後回しにしてて、気づいたら、、二股してたんだぜ、俺。
ダサくね?』

「……」

『俺じゃ幸せにできないから、変わりに山田に、って。』

「……」

『でも、結局、藤井とも別れた。』

「……」

『アホだよな、俺。』

「……」




 ねえ、結弦?
 あなたの中の私は笑ってますか?

 たかが失恋。
 されど失恋。

 でも私、耐えきれなかった。

 あなたとの気まずい雰囲気。
 あなたの気まずい笑顔。

 想像していたのと違いすぎて。

 私は、私がいなくなったあとも
 結弦には笑顔ていてほしいです。

 結弦。
 私の分まで幸せになってね。




 12月1日、私は手首を切った。
 私は、自ら自分の命を捨てました。