* 栞里 side ** 最近、和泉くんがわかりません。 ……いや、元々掴みにくい人ではあったんだけども。 「和泉くん、名前呼んで!」 「無理」 「和泉くん、私を見てよ!」 「花宮さんに興味はない」 「いず───…」 「あーもう、花宮さんしつこい」 とまぁこんな具合で、私は今日もいつも通り和泉くんにめんどくさがられている。 そう。 いつも通りに、 だ。