モヤシ男ーファイナルー

一瞬、イラっとした感情が俺の中で芽生えた


しかし、良く見たら、奴ではない事に気づく


「キャハ☆モシャ☆華奢☆華奢☆華奢☆」


外の状況を知らないモヤシ女は、かなり脳天気なモヤシだ


「野球に誘われたんですか?モヤシ男さん…華奢☆」


「いいえ、モヤシ女さん。家の前を見てごらん。ほ~ら、たくさんの怪しい人達が居るよ」


嫌みを少しだけ込め、優し~くモヤシ女に今の状況を教えてあげた


俺の優しさが通じたのか、モヤシ女は俺から辺りへと視線を動かした