いじめから救ってくれた捨て猫

断片的に聞こえてくる彼の言葉では、やはり昨日から拾った子猫を飼い始めたと言っているようでした。





僕は期待しました。

昨日、拾って飼い始めたということは、ひょっとすると僕が捨てた子猫かも知れないと思ったのです。





でも僕は、ひ弱で、体力も無くて、いつもいじめられている、その男の子が怖くて近づいて話を聞くことができません。

ただただ、その子猫の話を、耳をそばだてて、じっと聞いていました。