一瞬、輝が何を言っているのか理解出来な

かった。輝は更に続ける。

「週刊誌の記者に撮られてたんだよ、俺達

がベンチで話してたとこ。熱愛記事にされ

るってさ」

俺の脳内が一時停止する。それからゆっく

り状況整理した。

「えーっと・・・?昨日私達がベンチで話

してた」

「そうだ」

「そこを週刊誌の記者に撮られて・・・」

「そうだ」

「それで・・・?」

「熱愛の記事になる」

輝は至って落ち着いている。しかし俺はと

いうと・・・

「いやいやいや!え、ええ!?マジ!?マ

ジなの!?」

「うん、マジマジ」

俺は改めてその事実を聞くなり大パニック。

決してプチパニックじゃないからな。大パ

ニックだ大パニック。

「なっ、え!?何!?何がどうなっ

て・・・」

「落ち着けよ、お前キャラ変わってるぞ」