「あれ、金沢。昨日勝手に休んだだろ。留

守番電話にメッセージ入れたのに掛けてこ

ないし」

クラスには風見や早瀬の他に数人の生徒が

いた。その全員が俺を不思議そうに見つめ

ている。俺が無断欠席する様な事は初めて

だったからだろう。

「俺にだっていろいろと事情があるんです

よ」

「何をごまかしてるんだ。言い訳は授業の

後でたっぷりと聞いてやるからな」

「え~、めんど「さ、補習始めるぞー」」

担任は俺の言葉を遮るとさっさと補習プリ

ントを配り始めた。


~4時間後~


俺は授業が終わると担任に廊下へ呼び出さ

れた。無断欠席した理由をとことん追及さ

れたが理由を説明していると長くなるから

適当にごまかした。担任は「本当の事を言

え」と言ったが俺は完全スルー。雑にあし

らって何とか切り抜ける事が出来た。本当

に大人ってめんどくさい。


俺は4時間目の補習授業が終わるとすぐ家に

帰った。なぜなら───


「おはようございます」