はぁ!?何だよ想像って!!別にお前が思

ってる様な事は何も考えてませんけど!?

風見は俺が何かやらしい想像をしていると

勘違いしたらしくそんな答えを返した様

だ。誰がゲイ同士のデートなんて想像する

か。

そうじゃないっつーの!

俺はもう1枚紙を千切ってメッセージを書こ

うとする。しかし担任が訝しんだ顔でこち

らを見てきたので紙を丸めるとズボンのポ

ケットに突っ込んだ。

そうだ・・・俺は補習に来てるんだった。

あっという間に現実へと引き戻されてい

く。テストで散々な結果だったのにこんな

バカやってる場合じゃない。


「ちょっと・・・話があるんだけど、い

い?」

一時間目の補習が終わってすぐ、俺は風見

に声を掛けた。

「ん、何?大事な話?」

風見は席に座ったままで俺の顔を不思議そ

うに見ている。どうやら俺の話したい事が

まるで分かっていない様だ。