いやいやいや、そんなのダメだ!絶対ダメ

だって!

俺はそこで重要な事に気づいた。俺の方を

振り向きもせずさっきから沈黙を貫いてい

るおじさんの存在に。

そうか、犯人はおじさんだ。

「おじさん・・・言ったね?言っちゃった

ね?おじさん」

「・・・バレたか」

「バレたか、じゃねーよ!何軽々しく重大

な秘密漏らしてんだよ!何垂れ流してんだ

バカー!」

「えへっ☆だって面白かったんだもーん」

俺が本気で怒っているのに、おじさんは俺

の方を振り返るとムダにキメ顔でウインク

する。

「『えへっ☆』じゃねーよ!なんだよその

ムダな可愛さアピールは!!つか最後の星

はいるのかよ!何でそんなに楽観的なんだ

よー!」

あまりの鬱陶しさと秘密をバラされた怒り

とが混ざり合ってついヒートアップしてしま

う。風見はマズいと思ったのか会話に割って

入ってきた。

「まあまあ、落ち着きなって。そもそも僕が

悪いんだから」

「え?どういう事だよ」