風見のストーカーさながらの気持ち悪い発

言についギャル口調が出てしまう。世の中

にはこいつみたいなヤバいヤツが何万人と

いるのだろうな。

「ぷっ・・・ぶふっ」

「な、何?いきなり・・・」

なぜか突然風見が笑い出す。思わず目を丸く

すると頭をわしゃわしゃと雑に撫でられ

た。

「ごめんごめん。最後までやり切るつもり

だったんだけどさ、君のコロコロ変わる表

情見てたら我慢出来なくなっちゃって」

いきなり何言い出すんだこいつ。ますます

もってヤバそうだ・・・

「ねえ、ほんとに僕の事覚えてない?」

そう言われてもう一度まじまじとそいつの顔

を凝視する。よく見るとどこかで見た事が

ある様なない様な・・・で、誰?

「僕だよ僕。クラスメイトの風見だって」

んん?クラスメイト?こいつが?

あまりに平凡なそいつの顔を再度よく見て

みる。そこでようやく思い出した。

「あっ・・・そういえばいた!」

「何だよ、マジで酷いじゃん。名前まで出

してんのに」