「じゃあ早速帰ったら準備・・・。」 三上さんが一瞬止まる。 「どうしました?」 「あれ。202の人だよ。」 「え・・。」 前方からこちらに向かって男性が歩いてきていた。 ・・・・確かに! この前、階段の所で出会ったあの人だ。 あの時と同じように、マスク姿で帽子を目深にかぶっている。