「あの!すみません! ・・・・すみません!」 「はい?」 後ろから女性の声が聞こえたので振り返る。 やはりそれは俺を呼び止める声だった。 「さっきのお店で落としてましたよ。」 女性の手には今日のライブのチケットがあった。 ・・・もしかしてさっき千円札出したときに落としたか! 「これはどうもすみませんでした! ありがとうございます。」 危ない危ない! 女性からチケットを受け取る。