最終話 202号室


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“事情聴取”を受けたのは、生まれて初めての体験だった。



・・・・無理もない・・・。



社長が生きている時に最後に会ったのは・・俺なんだから。



社長は、コテージに火を放ち、燃え上がる炎の中、首を吊って自殺した。





俺は・・・自責の念にかられていた。


自殺する人の兆候を見抜けなかった・・・。


社長は、“必ず戻る”と言ってくれた。


あれは・・嘘だったのか・・・。


俺が何事も無く話していた人が、実は平気で人を殺す悪魔で、

俺と前向きな言葉を話していた人が、実は自殺をする直前で。



俺のメンタルはもう・・・崩壊寸前だった。