お店を出ると既にタクシーが1台と、これまた黒光りの高級車が1台止まっていた。 高級車の運転席には白い手袋をはめた男性が待っている。 「鳥越君、第4秘書の浅村さんです。 私の運転手をしてくれています。」 運転手の浅村さんに軽く会釈をする。 「では鳥越君、辞令が出たら正式によろしく頼むよ。」 社長が車に乗り込む。 「ありがとうございます。 一生懸命頑張ります。 本日はご馳走様でした。」 高級車を見送ってからタクシーに乗った。 第15話 完