「青ちゃんとの事をストレートに聞いてきたのは君が初めてだよ。 西田社長が“若さ”を好きな理由はこういう所なんだな。」 田村社長は左腕にはめている、何百万ともしそうな腕時計をちらりと見る。 「その話は今度ゆっくりしよう。 今日はそろそろ帰ろうか。」 「すみません!やっぱり忘れてください。」 「いや、鳥越君には何でも話してしまいたくなるな。」 社長と一緒に部屋を出る。 社長が青木さんの事を“青ちゃん”と呼んだだけでもう結論は出た気がしたけど、 やっぱりそうなんだな・・。